⑤情報収集(資格)

 就職活動中の方の悩の一つ「資格」について。
 資格を大きく区別すると、「国家資格」「公的資格」「民間資格」とあります。

国家資格法律に基づいて国や国から委託を受けた機関が実施する資格で、有資格者は、知識や技術が一定水準以上達していることを国によって認定されます。例えば、弁護士などの資格取得が業務遂行のための必須条件となっている業務独占資格や、中小企業診断士などの有資格者だけが名乗ることを認められている名称独占資格、特定の事業を行う際に法律で義務付けられている設置義務資格(宅建など)があります。取得は困難ですが、国から職業的な地位を保障され、社会的な信用度も高い資格です。
公的資格国家資格と民間資格の中間に位置付けられる資格で、民間団体や公益法人が実施し文部科学省経済産業省などの官庁や大臣が認定する資格です。民間団体の主催ですが、信用度や知名度の高い資格が数多くあり、取得した資格は公的に通用し、国家試験に順ずる資格なので、一定レベルの能力があることを保証でき、就職、転職の際に有利に働きます。
民間資格民間団体や企業が独自の審査基準を設けて任意で認定する資格です。企業によっては国家資格や公的資格と同様に知識や技能があるものとして広く認知されている資格や、直接職業に結びつく資格もあります。認知されている信用度、価値のレベルが高いほど資格取得が困難になっています。しかし、民間資格は法律によって制度化されていません。
ハローワークに足を運ばれると様々な機関のちらしが設置してありますが、その中でも、雇用・能力開発機構が実施しているもので、雇用保険受給資格者(所定の要件に該当する方)を対象とした、職業訓練がありますが、3〜6ヶ月程度の通学制のもので、簿記やパソコン関連、販売士、ホームヘルパーなどの資格取得に至るまでのものがあります。